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コンクリートの壁の部屋。木の机の鉢植えの若い芽に、知秋が定規をあてて背丈を測る水彩画

HOW TO READ

伸び方は、そろえてから比べる

一葉(研究員)
一葉(研究員)
先生、二つの町の移りかわりを重ねてみたら、小さいほうの町の線がぺたんと寝てしまいました。
知秋(教授)
知秋(教授)
大きさのちがう町を同じ目盛りに描くと、そうなる。小さい町の動きは、大きい町の目盛りに埋もれてしまうのだ。
そのまま描くと A町 B町 1年目11年目 最初の年を100にそろえると A町 120 B町 150 1年目11年目 → 左ではB町がほとんど動いて見えないが、伸び方はB町のほうが大きい

※数値は説明用の仮の例です。A町は1,000から1,200へ、B町は100から150へ増えたとしています。

最初の年を100にそろえる

それぞれの町の最初の年の値を100として、あとの年をその何倍かで描き直します。これを指数化といいます。 こうすると、大きさのちがいが消えて、伸び方だけが残ります。 閲覧室の窓口のグラフにある「最初の年を100にそろえる」は、この描き方に切りかえるボタンです。

ただし、そろえたあとの線の高さは「何倍になったか」を表すだけで、値の大きさそのものではありません。 B町の150はA町の120より上にありますが、数そのものはA町のほうがずっと多いままです。

年平均の伸び率は、複利でならしたもの

10年で1.5倍になった町は、1年あたり何%伸びたのでしょう。50%を10で割って5%、とするのは正しくありません。 伸びは前の年の上に積み重なるので、1年あたりの伸びを10回かけあわせて1.5倍になる率を求めます。 これを年平均の伸び率(複利の伸び率)といい、この例では1年あたり約4.1%です。

窓口のグラフの下には、選んだ地域ごとに、この年平均の伸び率を書き添えています。 途中で大きく上下した年があっても、最初と最後の二つの年だけで決まる数字なので、途中の動きはグラフの線で確かめてください。

割合は「ポイント」で動きを見る

高齢化率が20%から25%になったとき、「25%伸びた」とも「5ポイント上がった」とも言えます。 割合の動きを「%伸びた」で言うと、もとの割合が小さいほど大げさに見えてしまいます。 そのため、割合の項目では、伸び率ではなく、動いた幅をポイントで示しています。

一葉(研究員)
一葉(研究員)
同じ動きでも、言い方ひとつで大きくも小さくも聞こえるんですね。
知秋(教授)
知秋(教授)
うむ。だから、どの物差しで言っているのかを、いつも添えておくのだ。

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