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木の机の上に赤・青・黄の積み木を三つの山に分け、知秋が指し棒で指し、一葉が一つ置こうとする水彩画

HOW TO READ

増えた分を、三つに分ける

一葉(研究員)
一葉(研究員)
先生、この町では5年で働く人が30人ふえたのだそうです。町のがんばりで、ふえたということでしょうか。
知秋(教授)
知秋(教授)
そうとは限らない。全国で働く人がふえていれば、どの町も同じ割合でふえる分がある。どの産業が多い町かによっても、ふえ方は変わる。その分を差し引いてみよう。
働く人の増減を三つに分ける(1000人の町) 増減の合計+30人全国の流れ+40人産業の構成−14人地域の分+4人 製造業 600人→588人(全国の製造業は−1%) サービス業 400人→442人(全国のサービス業は+8%)/全国の働く人は全体で+4% → 40(全国の流れ)−14(産業の構成)+4(地域の分)=30(増減の合計)

※数値は説明用の仮の例です。

三つの分け方

全国の流れは、町の働く人が全国と同じ割合でふえたとしたときの分です。図の町は1000人で、全国は+4%なので、40人です。

産業の構成は、全国で伸びた産業を多く持っていたかどうかによる分です。 図の町は、全国で減った製造業の割合が大きいので、その分だけ下がって−14人になります(製造業600人×(−1%−4%)+サービス業400人×(8%−4%))。

地域の分は、それ以外の分です。同じ産業どうしで、全国より伸びたか、伸びなかったかを表します。 図の町の製造業は、全国並みなら594人のところ588人で−6人、サービス業は432人のところ442人で+10人、合わせて+4人です。

この分け方をシフトシェア分析といい、地域の雇用や産業の動きを見るときに、国や自治体の分析でもよく使われています。 三つを足すと、かならず増減の合計にもどります。

読むときの注意

地域の分は「全国の流れと産業の構成では説明できない分」です。町の取り組みの成果を測ったものではなく、その中身は、工場の新設や閉鎖、統計の数え方のちがいなど、さまざまです。 また、産業を細かく分けるほど、構成の分と地域の分の割り振りは変わります。この都市では、産業を17の大きな分類で分けています。

使っているのは経済センサス‐活動調査の2016年と2021年の、事業所で働く人の数です。2回の調査は数え方が少しちがうので、全国の伸びにも、その違いの分が含まれます。 市区町村では、人数が伏せられている産業を外して計算しています。

どこで見られるか

読み解きの間「産業の稼ぐ力を読み解く」で、県を選ぶとこの分け方が出ます。その下で、県の中の市区町村も選べます。

一葉(研究員)
一葉(研究員)
ふえた数だけを見ていたら、町のがんばりと、全国の流れの区別がつかないんですね。
知秋(教授)
知秋(教授)
うむ。合計の数字を、意味のちがう部分に分けてから読む。統計ではよく使う考え方だ。

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