← イラスト集へ戻る

GALLERY | HITOHA

一葉の日々

白衣を脱いだ一葉。数字のない時間の記録です。

  1. 一葉:一枚だけ。クッキー缶に、わさび入りを一枚だけ忍ばせた。先生は一枚目で引いた。
    一枚だけ クッキー缶に、わさび入りを一枚だけ忍ばせた。先生は一枚目で引いた。
    一葉(研究員)
    一葉(研究員)
    わさび入りは二十枚に一枚ですよ。一枚目で引きますか、ふつう。
    知秋(教授)
    知秋(教授)
    確率二十分の一は、起きないという意味ではない。
    一葉(研究員)
    一葉(研究員)
    ……先生、香りで探ってますよね?
  2. 一葉:隣の山は見ない。同じ店、同じ席。見てはいけないものは、見ないことにしている。
    隣の山は見ない 同じ店、同じ席。見てはいけないものは、見ないことにしている。
    知秋(教授)
    知秋(教授)
    君、さっきから皿が進んでいないな。
    一葉(研究員)
    一葉(研究員)
    隣の山が気になって。
    知秋(教授)
    知秋(教授)
    見なければよい。標本に入れなければ、存在しないのと同じだ。
    一葉(研究員)
    一葉(研究員)
    ……先生、それ、お寿司のほうが薬味ですよね?
  3. 一葉:ケーキ屋の前で。フィナンシェは見当たらない。それでも、ショーケースの前からは動けない。
    ケーキ屋の前で フィナンシェは見当たらない。それでも、ショーケースの前からは動けない。
    知秋(教授)
    知秋(教授)
    君、ケーキ屋の前だと歩く速さが半分になるな。
    一葉(研究員)
    一葉(研究員)
    観察対象です。
    知秋(教授)
    知秋(教授)
    観察対象を、毎回箱で持ち帰るのかね。
  4. 一葉:夜食。寮の台所で。湯を注いで三分、その間に帳面を一ページ。
    夜食 寮の台所で。湯を注いで三分、その間に帳面を一ページ。
  5. 一葉:休日の朝。眼鏡を外して、マグを両手で。読みかけの帳面は枕元に。
    休日の朝 眼鏡を外して、マグを両手で。読みかけの帳面は枕元に。

イラスト集の入口へ →|研究員の紹介へ →|知秋の日々へ →

掲載している数値は正確を期していますが、内容を保証するものではありません。くわしくは「利用規約・免責」をご覧ください。