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町の得意を測る物差し
一葉(研究員)
先生、この町は医療・福祉で働く人が13%もいて、情報通信業で働く人は1%にも届かないのだそうです。医療・福祉で働く人の多い町、ということでしょうか。
知秋(教授)
割合だけを見るとそう見える。けれど、医療・福祉で働く人は、全国どこでも多いのだ。全国の割合と並べてみよう。
※数値は説明用の仮の例です。
全国の割合で割る
町で働く人のうち、ある産業で働く人の割合を、全国の同じ割合で割ったものを特化係数といいます。 1なら全国と同じ、2なら全国の2倍その産業に寄っている、0.5なら半分です。 地域の産業の特色を見るときに、国や自治体の分析でも広く使われている物差しです。
図の町では、医療・福祉の割合は13.0%と大きいものの、全国も13.5%なので、特化係数は0.96。ほぼ全国並みです。 いっぽう情報通信業は0.7%しかありませんが、全国が3.5%なので0.20。製造業は32.0%で、全国の2倍です。 割合の大きさと、かたよりの大きさは、別のものなのです。
窓口での見え方
市区町村の「わが町の業種」「わが町の仕事」と、県の「働き方のかたち」の窓口では、割合の項目のカードに特化係数を添えています。 全国の割合が小さい産業ほど、少しの差で係数が大きく動くので、もとの割合とあわせてご覧ください。
一葉(研究員)
多いか少ないかと、全国とくらべてどうかは、別の問いなんですね。
知秋(教授)
そうだ。どちらの問いに答えている数字なのかを、見分けられるようにしておこう。